【運動神経】バランスストーン【おうち時間】【幼児期】

幼児教育

子どもの将来の運動能力向上のために、幼児期から小学校前期の時期にやっておいた方がいい事がある。それは、いっぱい遊ぶことだ。幼児期は運動にまつわる神経系の発達が、最も高まる時期といわれている。この時期に「遊びの中でさまざまな動きを偏りなく経験すること」が将来の運動能力向上に大きな影響を及ぼすらしい。

その中でも「バランスを取る」という動きは、後から身につけようと思っても習得に時間がかかったり、動きにぎこちなさが残ったりと、後からでは得難い動きといわれている。だから、この時期にたくさん経験して身につけておかなければいけないんだ。

そこで、バランス感覚を身につけられる遊びを勉強したところ、川石飛び遊びがかなり効果的なことが分かった。なるほどと思って実践しようと思ったけど、「川石飛びって身近に環境なくない?」という壁にぶち当たってしまう。川石飛びができる川なんて家の近所になかった。

諦めかけたとき、バランスストーンに出会った。すぐに楽天市場で購入して子供と一緒に遊んでみたけど、求めていた「バランス感覚を養う」という動きを経験できるとても良い玩具だった。

この記事では、3年間の子育てと、今まで読んできた数100冊の育児本から学んだ知識を元に、我が家で導入している運動あそびグッズの一つであるバランスストーンを紹介する。

この記事を読めば、バランスストーンで遊ぶ効果とこの玩具の魅力を知ることができる。

バランスストーンは運動能力を高める玩具

幼児期は運動能力を高めるのにとても重要な時期だ。体全体を使って遊び、遊びを通してさまざまな動きを偏りなく経験することが、後の運動能力を高める土台となる。というのが、今まで私が数100冊の育児本を読んで導き出した答えであり、信じて実践していることなんだ。実際に多くの専門家やアスリートの人たちも同じことを言っているから間違いないと思う。最近見たYouTubeでは、男子元陸上競技選手の為末選手も言っていて、すごく共感した。

そこで、おうちで遊べる運動あそびグッズとして、我が家で導入している玩具の一つがバランスストーンだ。バランスストーンは、こどもの運動能力向上にかなり効果的で、家の中でも体を使って遊べる素晴らしい玩具だった。

バランスストーンが運動能力向上にいい理由

バランスストーンは運動能力を高める玩具だ。

その理由はこちら

  1. 幼児期に身につけておきたい36の基本動作のうち、「渡る」「立つ」が経験できる。
  2. 成長してからでは得難い能力であるバランス感覚の能力を高められる。
  3. 子どもが夢中で楽しく遊ぶ玩具であり、遊びの中で基本動作を経験できる。また、家の中でできる遊びだから、経験量が多くなり基本動作の習得により効果的。

幼児期に身につけておきたい36の基本動作

運動能力を高めるために子どもがするべき大切なことは、さまざまな動きを偏りなく経験することだ。幼少年期に身につけておきたい動作を、36の基本動作として文部科学省も推奨している。

幼少年期。つまり9歳ごろまでの時期。この時期の運動は一つの競技能力を高めるよりも、遊びの中で基本動作を偏りなくたくさん経験することが大切だ。この時期に獲得した基本動作が後の運動の土台となる動きにつながる。

36の基本動作はこれ

  • 体を移動させる動き

「歩く」「走る」「跳ねる」「滑る」「跳ぶ」「登る」「はう」「くぐる」「泳ぐ」

  • 体のバランスをとる動き

「立つ・立ち上がる」「起きる」「回る」「組む」「渡る」「ぶら下がる」「逆立ちする」「浮く」

  • 手足を使いものを扱い操作する動き

「持つ」「支える」「運ぶ」「押す」「押さえる」「こぐ」「つかむ」「当てる」「とる」「渡す」「積む」「掘る」「振る」「投げる」「打つ」「蹴る」「引く」「倒す」

この動作を偏りなくたくさん経験することが大切。基本動作の習得がのちの運動能力を高める土台となる。

バランスストーンの遊びは、この中の「渡る」「立つ」動きを経験できる。

【成長してからでは得難い能力】バランス感覚を養える

スポーツの動きの中で、ぐらついた体を元に戻す動き。わざと体勢を崩してフェイントをかける。といった動きを必要とする競技は多く、パフォーマンス向上のために必要な動きの一つで、この動きを上手く行うには、バランスが崩れそうになるのを早く察知して修正する能力が必要だ。

実は、バランス感覚は成長してから後天的には得難い能力と言われている。成長してから身につけようとしても習得に時間がかかったり、どこかぎこちなさが残ったりすることが多い。

そこで、この動きの土台となるのが、幼児期の基本動作「バランスを取る」動きなんだ。幼児期にバランスをとるという感覚をたくさん経験しておけば、成長してからスポーツをした時、スムーズに動けたり、考えなくても体が勝手に動いてくれる。といった能力が高い子に育つ可能性が高くなる。バランス感覚は幼児期の今身につけるべき重要な動きの一つだ。

バランスストーンは落ちないようにからだの姿勢を保ちながら渡るといった動きを多く経験できる。まさにバランス感覚の能力を高めるのにとても優れている玩具だ。

子どもはバランスストーンが大好き

基本動作の習得のための運動遊びにおいて、楽しいという気持ちはとても大切だ。「体全体を使って楽しく遊ぶこと」→「基本動作を多く経験できること」につながる。基本動作をたくさん経験することが運動能力向上に大きな影響を及ぼすから、楽しく遊べる環境はかなり重要だ。

我が家の子どもたちが遊んでいる様子を見ていると、バランスストーンは「楽しく遊ぶ」という条件を満たしている玩具だった。その理由の一つとして、置き方によっていろんな渡り方ができることがある。3歳の娘は、バランスストーンを色んな置き方をして遊んでいる。

バランスストーンの遊び方

バランスストーンの遊び方のバリエーションは豊富だ。間隔を空けておいてみたり、少し細工をしたり、障害物を置いてみたりと、子どもを飽きさせない「工夫」のしやすい玩具だった。今から我が家で実践しているバランスストーンの遊び方を紹介する。

まずは並べて歩く

バランスストーンを渡る時に足をおく面は両足が乗るか乗らないかの絶妙な大きさだから、落ちないように渡ったり立ったりすることが結構難しそうだ。そして、このバランスストーンは3種類の大きさに分かれていて、さらに高低差がもあるから、アクティブな動きで渡ることができる作りだ。

これら3種類のストーンをランダムに並べて落ちないように渡ることで、「体のバランスをとる動き」を多く経験することができる。まっすぐ置く。ジグザグに置く。など、さまざまな置き方をして遊ばせてあげよう。

かかしのポーズ

バランスストーンの上で、片足立ちをさせてみよう。かかしのポーズという運動あそびをバランスストーンの上でやることで、「からだの姿勢を保ちバランスをとる」といった能力を高めることができる。左右どちらの足でもできるようにしよう。一緒に数を数えてあげて右足で10秒、左足で10秒やってみるのがおすすめだ。

36の基本動作のうちの「立つ」を経験することができる。

グラグラ石

バランスストーンの下に物をかませば、バランスストーンがグラグラ揺れるグラグラ石を作ることができる。この不安定なバランスストーンを間に置くことで、グラグラ揺れる足場の上で体を支えて姿勢を保つ動きを身につけられる。

グラグラ揺れる石は自然の川などでよくある環境で、その環境を再現できる。バランス感覚をより必要とする動きを経験できるから、この遊びは取り入れた方がいいだろう。

ロープと組み合わせて障害物あり

障害物を石と石の間に置くことで、障害物をよけながら渡る遊びだ。我が家ではロープを間に置くことで、ロープをまたぎながらバランスストーンの上を渡っていくという遊びをしている。通常よりも片足になる時間が長くなるこの渡り方は、難易度が高めで結構難しそうだけど何回もチャレンジすればできるようになっていた。たくさん経験することでしだいにバランスのとり方を覚えていき、うまく渡れるようになるんだ。

このように渡る難易度を高めることで「体をささえて姿勢を保つ動き」をより高められるのがバランスストーンの大きなメリットだ。難易度を高めたい時の遊びの一つとして、障害物を置くのがおすすめ。

靴下を履いて滑る石

自然界には、苔の付いた石、濡れた石などのよく滑る環境がある。そういった環境に近い状況を作った遊び方だ。

靴下を履いてバランスストーンを渡れば、滑る足場を作ることができる。渡る姿を見ていると着地したときに、滑って落ちそうになる所を踏ん張りながら渡っているようだ。滑ってこけたり落ちないように気をつけて渡ることで、体重移動や踏ん張る感覚を養うことができる。滑りやすく、両足が乗るか乗らないかの小さな足場で落ちないようにバランスを取りながら渡っていくこの遊び方は、バランス感覚を養うのにかなり効果的な遊び方だ。

滑ってこけてしまうリスクは高いけど、ちょっとぐらいこけても大丈夫。こけるという経験も大事で、けがをしないように上手くこけるといった技術を身につけられるし、家の中なら大怪我になるリスクは外の環境よりも低いはずだ。幼児期の間に大怪我にならない程度にたくさんこけることはいいことで、成長した時にこける等といったアクシデントに対応する身のこなし方を覚えられる。幼児期に家の中でいっぱいこけておこう。

バランスストーンは怪我の予防になる

実は、幼少期にバランスストーンで遊ぶことにより怪我の予防につながる期待もある。バランスストーンで得られる基本動作は、主にバランスを取り体の姿勢を保つ力だ。幼少期にこの動きを獲得することにより、スポーツで起きる予期せぬ動きに対応する力を身につけることができる。スポーツでは、ときには激しい動きが求められる。その時に体にかかる負担は大きく、ケガのリスクは当然高まる。その中で、体に負担がかからないように反応していける能力がバランスをとる動きだ。幼少期にバランス感覚を養うことで、自然とケガのリスクを下げることができる。

日常生活においても、バランス感覚は大切だ。歩行中につまずいたり、人とぶつかったりした時等、さまざまなアクシデントに対応し、怪我のリスクを回避することができる。転倒というのは意外に怖い。日常生活を送っていれば老若男女誰しもに起こることだ。時には、豊かな人生を揺るがしかねない大怪我につながることもある。例えば、一家の大黒柱が働き盛りに怪我をして家族を養えなくなったら困るし、老人が転倒により骨折でもしたらダメージはかなり大きく、日常生活に大きな支障がでてしまう。ケガのリスクを下げるための運動能力を身につけることは豊かな人生を送るうえでとても重要なことなんだ。バランスストーンは、子どもの将来の成年期~老年期にかけての健全な体を育むためにも、幼少期にたくさん経験したほうがいい運動あそび玩具だ。

バランスストーンはおうち遊びに効果的

バランスストーンは運動能力を高めるための運動遊び玩具として、とても効果があると思って買ってみたけど、遊んでいる様子を見たら買って正解だった。

バランスストーンという名前の通り、バランスを取りながら渡っていく様子は、バランス感覚を高めるのにとても効果がありそうだ。集中して渡る姿は基本動作を確実に習得している風に見える。もし、「渡る」という動作を経験したことのない子、環境の問題で経験量が少ない子がいたら、バランスストーンでいっぱい運動あそびをさせてあげてほしいと思う。

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